星雲


惑星状星雲、終えんの輝き撮影=ハッブル望遠鏡フル稼働-NASA 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は9日、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、さそり座にある惑星状星雲の画像を公開した。惑星状星雲は死にゆく恒星が膨張し、ガスを放出することで形成される。宇宙空間に巨大なチョウの羽を広げたように美しく輝く姿がはっきりと写っている。
ハッブル宇宙望遠鏡は今年5月に大改修され、修理で取り付けられた「広視野カメラ3」で撮影した。NASAによると、撮影されたのは「NGC6302」と名付けられた惑星状星雲で、地球から約3800光年離れたところにある。
ガスは約2200年間にわたり放出されており、時速96万キロ以上の速さで広がり続けている。その長さは2光年以上になるという。中心部にある恒星は星雲 やちりに隠れ見えないが、星の表面の温度は約22万度にもなり、確認されている星の中では最も高温の部類に入る。(2009/09/10-08:22)
こういう記事、好きでよく読むんですけれども、数字がぶっ飛んでるので想像ができないんです。まず、地球からの距離が3800光年。光の速さで3800年でしょ、まずそこで意味不明。で、そのガスが2200年間続いているというわけで、地球的には2200年前は秦の始皇帝が中国を統一した頃でして、時速96万キロというのは、太陽が銀河系を周回する速度らしいです。あ、もっと分かりにくくなった。
時速96万キロというのは、秒速に直すと268km/秒ということになるので、東海道新幹線の東京~新大阪間(552km)を、2秒で駆け抜けるという速度になります。ちょっとは想像できますかね。できませんよね。
次に、ガスの長さが2光年ということですが、光の1秒は地球を7周半というのは有名ですが、地球一周が4万kmなので30万km×3600秒×24×365×2≒7884億kmということです。ああもう、意味がわかりません。
最後に、22万度という温度ですが、鉄がだいたい1500度で溶けるそうで、太陽のまわりのコロナの温度が100万度なので、その間と捉えればよさそうです。まったくいい例えになっていません。